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我々人間に必要不可欠なのに、今や絶滅の危機に瀕しているモノたち

それがミネラル族である

知られざる彼らの生態を探るべく、我々はミネラル族が暮らすミネラル島に上陸した…

ミネラル島の大冒険・4　～鉄編～

【調査３日目】

我々は、見覚えのあるミネラルたちが暮らす集落を発見した

この集落には、のり、ひじきなどの海藻とアサリやレバーなどで

造られた家が多くある

 

ここまでヒントを出せば、もうお分かりだろう

この集落の主は、そう、鉄一族だ

 

我々ヒトにとてもなじみ深いミネラルだが、実は慢性的に不足している

なぜなら、鉄の吸収率はわずか８％！

とても低い値だ

 

遥か古代、ある国の王様が

「鉄なんて摂らなくても、生きていけるもんね～」

的なことを、鉄一族の前で言ってしまい、一族の権力者たちを激怒させたという

それ以来、鉄はヒトの体に吸収されにくくなったのだ

口は禍の元とは、まさにこのことである

 

しかし、ヒトの体内に入った鉄たちは、とても働き者だ

過去の因縁など無かったかのように、我々ヒトのために汗水流して働いてくれる

 

「鉄」といえば 貧血予防になることは、あまりにも有名だ

しかし、鉄一族の働きはそれだけではない

 

例えば、鉄たちがいなくては、体中に酸素を届けることができない

これは、ヒトにとっては死活問題だ

体中の血管内に酸素が行き渡ることによって、体温維持や疲労回復をすることができる

これは、かなりありがたい　いや、ほめてあげたい

 

おや？鉄一族の現場にキレイなお姉さんたちが…ビタミンC姉妹だ！

すると、鉄たちは今まで以上に仕事に励み始めたではないか！！

なるほど、憧れのビタミンC達と一緒だと、鉄たちの働きもアップするのか

 

これだけヒトの役に立っていても、決してドヤ顔をすることなく

ヒトの臓器内で、静かに出番を待っている鉄一族

我々はその懐の広さに静かに涙し、次の集落へと向かうのだった・・・